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IT技術の発展と普及により、セールスエンジニアの必要性が高まっています。すでに1000万円プレーヤーとして活躍している方も少なくなく、セールスの現場で高収入が期待できる職種として注目されています。

本稿では、セールスエンジニアの給与相場と年収1000万円を達成している現役セールスマンのケースを詳しくご紹介します。これからセールスエンジニアを目指す方、セールスマンとしてステップアップしていきたい方はぜひ最後までご覧ください。

セールスエンジニアはおおむね高給

営業職のなかでもIT技術や自社製品についての専門知識を有したセールスエンジニアは、ハイレベルなセールスマンとして待遇がよいケースが多くみられます。

一般的なセールスマンが対人スキルを駆使して商談に持ち込むなら、セールスエンジニアは専門家としての意見が求められるコンサルタント業を担っているようなものです。

「お客さまの利益になる技術の活用法」を提案しながら「自社の利益を確保できる仕様・納期」を探るには、折衝力・バランス能力・コミュニケーション能力など高度なスキルが必要です。これらを満たしている人材は企業からはおおむね高給でもって迎えられています。

セールスエンジニアの給料 相場はどれくらい?

セールスエンジニアの業務は、一般のセールスマンと同席して商談での質疑応答に対応するほか、デモ実演やプレゼンテーション、契約後の導入支援、アフターフォローまでと多岐にわたります。エンジニアとしての知識も常にアップデートが必要で、現役エンジニアと同等の資格を持っている人も多くいます。

担当領域が広く多忙でありながら、自主的な学びも欠かせないセールスエンジニアの給料相場はどのくらいなのでしょうか。最新情報をご紹介します。

セールスエンジニアの平均年収

セールスエンジニアの年収は、全世代平均では611万円というデータが2020年9月現在143件の聞き取り調査から得られています(2020年9月現在)。

年代別にみてみると、

20代前半平均=361万円 最高実例450万円

20代後半平均=460万円 最高実例650万円

30代  平均=584万円 最高実例1300万円

40代以上平均=879万円 最高実例2000万円

年齢とともに実務経験を積むことで確実なステップアップが期待できることがわかります。

営業との比較

一般的なセールスマンの年収と比較してみましょう。法人営業の年収は全世代平均で455万円です(聞き取り調査22,211件)。

年代別にみてみると、

20代前半平均=358万円 最高実例4500万円

20代後半平均=432万円 最高実例4007万円

30代  平均=513万円 最高実例4503万円

40代以上平均=600万円 最高実例4400万円 となっています。

営業職はベテランになるほど案件での取扱金額も大きくなり、インセンティブなどが発生することで個々人での高所得を実現できることがわかります。平均年収としてはセールスエンジニアの方が全世代平均で134%、20代後半で106%、30代で113%、40代以上で146%収入が多いという結果になりました。

他のITエンジニアとの比較

セールスエンジニアと近い領域のIT知識が必要なシステムエンジニアが在籍するアプリケーション設計の年収とも比較してみましょう。アプリケーション設計の年収は全世代平均で506 万円です(聞き取り調査1,611件)。

年代別にみてみると、

20代前半平均=380万円 最高実例1500万円

20代後半平均=468万円 最高実例950万円

30代  平均=539万円 最高実例1300万円

40代以上平均=573万円 最高実例1400万円 となっています。

セールスエンジニアよりも深く常に最新の知識が必要となるシステムエンジニアでも、セールスエンジニアの年収には及びません。セールスエンジニアの包括的な知識とスキルが高給を実現しているといえるでしょう。20代前半の若さではスキルを満たす人材が少ないために、システムエンジニアには勝てないという仮説が成り立ちます。

平均年収としてはセールスエンジニアの方が全世代平均で121%、20代前半で95%、20代後半で106%、30代で108%、40代以上で138%という割合になりました。

セールスエンジニア1000万円プレーヤーになるには?

セールスエンジニアの職で年収1000万円を達成するにはどうしたらよいのでしょうか。そのヒントを探るため、現役のセールスエンジニアの声から業務と待遇の実像に迫ってみましょう。

1000万円プレーヤーはこんな人

・セールスエンジニアは成績により大幅な収入アップが見込めるのでやりがいを感じている。客観的な評価制度もあるが、上長とのコミュニケーションが大切。

・高いレベルの目標を達成するために部内でのサポート体制構築に心を砕いている。

・インセンティブ制で1000万円を達成したが、インセンティブに反映される取扱額に上限があることが不満。

・重要商品や重要エリアほどインセンティブも厚いが、年次設定のため毎年達成するのはチャレンジング。KPI達成度・リポート提出などの報告業務に時間を割かれることがある。

事例 外資系ベンダー プリセールスのケース(30代前半)

外資系では「能動的に働き結果を出せば高い給与が得られる」として、30代前半でも年収1000万円を達成している人がいます。外資系ベンダーは経営機能を本国へ置き、販売部隊や関連するごく少数の部署だけを支社へ配置しています。少数精鋭の人材に高収入を約束し、自社の利益を確保するスタイルだといえるでしょう。

商談からフォローアップまで忙しいセールスエンジニアですが、人事・法務制度が整っており、規定以上の残業が行われることはないそうです。

事例 国内系ベンダー マネージャーのケース(40代前半)

国内系ベンダーのケースでは「給与は他社よりよいが飛びぬけてよいわけではない」と感じている人がいます。やはり優秀な人材であるため流出を恐れてか、会社側からは常に他社実績に上乗せされた給与額を提示されてきたとのこと。

セールスエンジニアはスキルの多彩さからキャリアパスを展開できることが魅力の職種ですが、部署内で頼りにされすぎると異動しにくくなり、自己実現が制限されることがあるようです。

1000万円プレーヤーになるためにできること

セールスエンジニアの職で高収入を目指すため、若手のうちからできることはあるでしょうか。先輩セールスエンジニアの経歴を参考に探ってみましょう。

若手 スキルを上げる 英語力を磨く

セールスエンジニアには対人スキルとエンジニアとしての深い知識が必要なため、新人がこの職に就けることは稀です。

まずはエンジニアとして職に就き、IT知識を深めていきましょう。その後、営業マンから技術的な相談を受ける立場になったり、営業セクションへの異動を希望したりしてセールスエンジニアに近づいていくのがおすすめです。

営業職からのスタートでセールスエンジニアを目指すなら、対人スキルを磨きつつ自主的にIT関連の資格を取るなど、勉強を進めておきましょう。

さらに英語力を磨いておけば、グローバルな大型案件を扱う際や外資系への転職などにも有利に働くでしょう。

中堅 転職も考えよう

スキルを磨き自分に自信がついてきたところで、自社内では「セールスエンジニアの需要が少ない」「待遇が見合わないと感じる」などの問題が起きることがあります。1000万円プレーヤーを目指すなら、より大きな舞台に立てるよう転職も視野に入れてキャリアパスを考えましょう。

ポイント 常にスキルとキャリアの棚卸を

セールスエンジニアの業務に必要なスキルは多数あります。それぞれについて自己分析し、足りないところを補うよう努力し続けることが、よりレベルの高いセールスエンジニアになるためのポイントといえるでしょう。

キャリアについても定期的に棚卸をし、身についたスキルや次に目指すべきレベルを確認しておきましょう。

セールスエンジニアの給料はやり方次第で上げられる

すでに営業でありながらIT技術に造詣が深く、自社内やクライアントから頼られているという方もいるでしょう。「自分のやっていることはセールスエンジニアという専門職なのだ」とアピールすれば、待遇について会社側との交渉も可能になります。

セールスエンジニアの需要が高いフィールドに活躍の場を移したり、営業チームと団結して大型案件をまとめたりと高収入を得るための手段はさまざまです。自身のスキルと環境を分析して、1000万円プレーヤーに近づける道を探してみてはいかがでしょうか。