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【イベントレポート】オンライン授業レポート「小学生てつがくカフェ」って何だろう?

小学生てつがくカフェ

在宅ワーク特化型求人サイト『ママワークス®』が会員向けコンテンツとして開講している『オンライン de キッズスクール』では、子ども向けオンライン授業や保護者向けオンラインイベントを随時開催しています。

2021年6月、新講座「小学生てつがくカフェ」が開講しました。こちらの参加対象年齢は小学校3年生以上で、ふだんの生活ではあまり深めて考えることのない「素朴な疑問」について、安心できる雰囲気の中で、みんなでじっくり対話をしていく場として作られました。

「てつがくカフェ」って何だろう?

小学生でもう哲学って早すぎるのでは?と思われる方も多いかもしれませんが、実は子どもたちの頭の中では様々な疑問が日々浮かんでは消えています。

「なんで?」、「もやもやする」、「よくわからない!」・・・そんなことについてみんなで話していく場所、それが「小学生てつがくカフェ」です。

普段のお友達や家族との会話で、こうした疑問についてじっくり考えることは、時間としてもテーマとしてもなかなか取り掛かりにくいことかもしれません。しかし子どもたちは、「どんな疑問や意見でも、安心してだれかに話していいんだ」という雰囲気を感じ取ると、大人も驚くほど深い考えを話してくれることがあります。

こうした「自分の考えを言葉にする力」や「人の意見に耳を傾け、対話する力」は、生きていくうえで非常に重要な能力ではありますが、知識を教える教育現場だけでは養うことが難しいものです。

そこで「小学生てつがくカフェ」では、「先生から教わるだけ」の授業ではなく、「自分で考え」、「自分で答えをだす」というアクションのお手伝いをしていきたいと考えています。

まずはウォーミングアップから!

「てつがくカフェ」では、お子さんたちに話しやすい雰囲気をつくるため、講師を先生と呼びません。講師はファシリテーターの役割を担い“カフェの店長”として登場します。店長をつとめるのは講師の坂岡さんです。
第一回は坂岡さんとサポート役の店員をつとめる老田さん以外、子どもたち同士はみんな初対面。しかもオンラインでの開催と、子どもたちにとっては慣れない環境なので、まずはウォーミングアップから始まりました。初対面の人たちの前で発言することは、大人でも緊張するもの。互いの気持ちをほぐして、話しやすい雰囲気を作っていくために、このウォーミングアップは欠かせません。

そこで最初に行われたのは「まねまねストレッチ」。

「心を温めるにはまずは体から!」というわけで、最初は坂岡店長の動きに合わせてみんなで真似をして、徐々に全員の動きをシンクロさせていきます。慣れてきたら参加する子どもたちにも1人ずつ順番に動きを考えてもらい、同じように全員で真似っこをしていきます。すると、不思議なことに画面を通じて一体感が生まれてくるのです。

次に行ったのは「チェーン他己紹介」。

自己紹介として自分の名前と好きな食べ物か飲み物を1つだけ言っていくのですが、次の人は前の人が紹介した名前と好きな物をリピートしてから、自分の紹介をするというルールです。

初めは緊張していた子どもたちも、これらのゲームによってすっかり和みムードとなりました。声を出すことにも慣れてきたところで、いよいよ「てつがくカフェ」のスタート。まずはルール説明です。

「てつがくカフェ」での大事な決まりごと

「てつがくカフェ」では以下のようなルールがあります。

ルール

世の中では、議論(ディスカッション)する力の大切さも指摘されていますが、「てつがくカフェ」ですることは「議論」とは違います。「相手を言い負かす」ことや「論破する」こととも違います。

ここでは、お互いの感じ方・考え方の「違うところ」と「似ているところ・同じところ」をキャッチし合うことを目的にしていて、

「自分は人とはここが違うなぁ」、「自分だけかと思っていたけど、みんなも同じだったんだなぁ」などと思えることを大切にしています。

「勝ち負け」ではなく、「自分なりの答え」を見つけていくこと。そして、「みんなで」答えを見つけていくプロセスを味わうこと。これが「てつがくカフェ」の目的てあり、ゆえに上記のようなルールがあるのですね。

「なんでやねん!ゲーム」をしよう

一通りルールが分かったところでいよいよ子どもたちとてつがくのゲーム開始です。日頃から「なんで?」、「どうして?」と思っていることを挙げてもらい、みんなでその都度「なんでやねん!!」と合いの手を入れていくゲームです。

お子さんたちからは、日ごろから思う様々な「なんでやねん!」が登場していました。

例えば・・・

1日が24時間なの、なんでやねん!
夜、1人で寝るのが怖いの、なんでやねん!
誕生日やクリスマス以外におもちゃ買ってもらえないの、なんでやねん!
毎日学校で宿題出されるの、なんでやねん!
月によって30日あったり31日あったりするの、なんでやねん!

などなど、子どもならではの感性から出る数々の「なんでやねん!」を聞くことができました。

みんなで元気に「なんでやねん!」と合いの手を入れていくことで、子どもたちは楽しみながら自分の「なんで?」を共有してもらえていると感じることができます。

「楽しい時」ってどんな時?

そして最後に、坂岡店長から、「楽しい時」ってどんな時?という問いかけがあり、みんなで意見交換をしてもらいました。まずは「楽しいときってどんな時があるかな?」と考えるところから始まります。すると次のような答えが返ってきました。

絵を描いている時
欲しいものがもらえた時
ダンスをしている時
布団で寝ている時
好きなお菓子をもらった時
パソコンをやっている時
漫画を読んでいる時

等々。他にもたくさんたくさん意見を出してくれました。

そして、坂岡店長が「これってどんな共通項があるんだろうね?」とさらに子どもたちに問いかけます。色んな人の意見の共通項を見出すということは、「そもそも楽しいってなんだろう?楽しいということの正体って一体なんだろう?」という物事の本質について深く考えることになります。子どもたちはそれぞれじっくり考えたのち、一人のお子さんから「好きなことをしている時」という意見が出ました。その意見に他のお子さんたちも、一様にうなずいて同意したのでした。

今回みんなが共有してくれた「楽しい時」を全部集めたら素敵なポエムになるよ!ということで、参加したお子さんたちには終了後にポエムも配られました。第1回「てつがくカフェ」の良い参加記念になったのではないでしょうか。

初回である今回は、開店記念なのでまずは『「てつがくカフェ」がどんなお店なのかを知ってもらう日』としました。お試し来店をしてくれた子どもたちは、笑顔やzoomの機能である「スタンプ」でその都度反応してカフェを盛り上げてくれ、閉店時間が近づいてくると「また来ます!」と元気な声で話してくれて、終始楽しい雰囲気のカフェとなりました。

坂岡店長からは、投げかけの度に「パスをしてもOK」、「黙っていてもOK」というルールが繰り返し確認されたこともあり、意見をたくさん言う子もいれば、聞くのが中心の子もいて、みなさんがそれぞれのスタイルを大事に、無理をすることなく参加してくれていたのが印象的でした。

今回の講座を通じて、自分の意見が言えたという自信がついた、または他の人の意見をじっくりと聞くことの面白さに気づいた、そして安心して自分の意見を伝えることができる場所があることを知った等々、お子さんたちの心に残る、のちにも時々思い出してもらえるような会になりましたなら幸いです。

新講座「てつがくカフェ」は今後も随時開催予定です。興味のあるお子さんは今後ぜひ参加してみてください。店長ともども来店をお待ちしております!

『オンライン de キッズスクール』では、今後の講座のスケジュール、および各講座へのお申し込みを以下のページから受け付けています。一人でも多くのお子さまがこの講座で楽しく学び、新たな可能性を見出せますように!


※取材日時点での情報です

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