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フィールドエンジニアとセールスエンジニアの違い 徹底比較

就職や転職で技術職の「エンジニア」を目指そうと思ったとき、エンジニアでもさまざまな職種があることに気づきます。特に目にするのが「フィールドエンジニア」と「セールスエンジニア」。

どちらも技術力を必要としますが、仕事内容や必要とするスキルが異なり、求められることも違います。

しかしITが進歩している現代の日本では、どちらも需要が高まっている職種であることに違いありません。

そこで今回は「フィールドエンジニア」と「セールスエンジニア」の違いについて比較してみましょう。

フィールドエンジニアとセールスエンジニア 仕事内容に違い

「フィールドエンジニア」はフィールド(Field)=現場で活躍するエンジニアのことを指します。業界や商材によって具体的な仕事内容は異なりますが、製品の設置や初期設定、定期点検や修理などがおおむねの仕事内容となります。つまりフィールドエンジニアは顧客の元へ訪問して製品やシステムの保守・点検などを行う職種です。

一方のセールスエンジニアはセールス(Sales)=営業の現場で活躍するエンジニアのこと。一般営業職の担当者とともに顧客に訪問して商談を行って受注につなげたり、契約後のアフターサポートを行ったりします。

どちらもエンジニアとつく職種ですが、活躍する場所や求められることは異なるのです。

フィールドエンジニアとセールスエンジニア 役割と仕事内容

それでは、フィールドエンジニアとセールスエンジニアでは具体的にどのような違いがあるのか解説します。

現場で顧客に保守・運用などのサービスを提供=フィールドエンジニア

フィールドエンジニアは、製品・システムの納品時に設置や初期設定を行って使用できる環境を整えたり、使用方法を顧客に教示したりします。

そして、定期的な点検やメンテナンスもフィールドエンジニアの大事な仕事です。特に故障や不具合などが起きたときは、フィールドエンジニアのスキルを発揮する場面。迅速にトラブルシューティングをして原因を探り、適切に処置してシステムを復旧させます。対応によって自社の信用度が左右することもあるため、フィールドエンジニアは技術的なスキルや自社製品についての深い知識を持っていなければいけません。

このように顧客の元を訪問して保守や運用のサービスを提供するため、フィールドエンジニアは「サービスエンジニア」と呼ばれることもあります。

顧客と販売に責任をもち、技術面をケアする=セールスエンジニア

セールスエンジニアは、営業現場で技術的な知識やスキルを活かして商談を進めたり、契約後の運用や活用のサポートをして顧客と関係性を築いたりすることが仕事です。一般の営業職では回答できないような専門的な質問でもセールスエンジニアであれば回答できたり、商談時には実際にデモンストレーションをして提案を優位に進めたりすることができます。顧客が求めていることを正確に開発部門に伝えたり、外部のパートナー企業とプロジェクトを進めたりすることもあるでしょう。

セールスエンジニアは商材を販売して継続してもらい売上を上げていくことが求められるため、自社の商材についての深い知識、最新のIT情報についての知見、高い提案力や折衝力などを必要とします。

どちらも技術力が重視されるIT専門家である点は同じ

フィールドエンジニアとセールスエンジニアは仕事内容が異なりますが、ITについての深い知識やスキルがなければ仕事をすることができません。どちらもITの専門家であることは同じで、顧客にとっては頼るべき存在なのです。

フィールドエンジニアとセールスエンジニア 求められるスキルの違い

フィールドエンジニアとセールスエンジニアは仕事内容が異なるため、求められるスキルも異なります。

フィールドエンジニア 障害対応などでハードウェアの知識・技術力も重要

フィールドエンジニアが活躍する舞台は、主にハードウェアの設置やトラブル対応の場面です。パソコンやルーターなどの場合もありますが、工場で導入されている複雑な機器や、工事現場などの大型な機材の場合もあります。

そのためハードウェアについての知識や技術力は不可欠であり、それらのスキルがなければ時間内に作業を終わらせることができずに自社の信用が下がってしまうことにもつながりかねません。

セールスエンジニア 基本的にソフトウェアエンジニア

一方のセールスエンジニアは、基本的にはソフトウェアの開発・提案の場面で活躍します。顧客が求めているシステムを設計して開発部門に落とし込み、活用方法や運用方法を指南します。

そのためプログラミングやIT技術についての知識が求められ、それらのスキルがなければ仕様書を読んだり提案やサポートをしたりすることはできません。

フィールドエンジニアとセールスエンジニア キャリアアップするには?

それぞれ、キャリアアップするためにはどのようなことを意識したら良いのでしょうか。フィールドエンジニア・セールスエンジニアとしてキャリアアップしていきたいと考えている人は参考にしてみてください。

双方ともスキルアップがキャリアアップに

フィールドエンジニアもセールスエンジニアも、スキルアップすることでキャリアアップにつながります。どちらも豊富な経験をすることでスキルが養われるため、キャリアを重ねるためにはスキルを磨くことを意識しましょう。

取れる技術系の資格はとっておく

技術系の資格を取得していることで、エンジニアとしてのスキルを裏付けすることができます。

日本の技術系の資格で主なものは「基本情報技術者試験」「応用情報技術者試験」「ITパスポート」「ITストラテジスト」などがあります。

他にも「SAP認定コンサルタント(アプリケーションコンサルタント)」や「マイクロソフト認定プロフェッショナル(MCP)」などもあるので、業務内容や商材に応じて取得すると良いでしょう。

折衝力・トラブルシューティング力は現場の経験値を上げる

フィールドエンジニアもセールスエンジニアも、顧客や他部門との折衝力や、不具合や課題の原因を見つけるトラブルシューティング力が必要となります。どちらのスキルも現場でのニーズが高いため、折衝力・トラブルシューティング力を持っていると現場で非常に役立つので、まずは場数を踏んで経験を積みスキルアップしましょう。

英語ができると海外勤務も

グローバル化している近年のビジネスの現場では、以前にも増して英語力が求められます。英語のスキルを磨くことで、海外のクライアントの案件を担当できる可能性も高くなります。

また、ITの先進国である欧米などの海外で腕を試すこともできるようになるでしょう。最新のIT技術を学びながら仕事をしたいと考えている人は、海外勤務も視野に入れて英語を勉強することがおすすめです。

フィールドエンジニアとセールスエンジニア 需要増を追い風にキャリアアップを

さまざまなビジネスの現場でITが活用されている現代では、フィールドエンジニアもセールスエンジニアも需要が高まっています。

どちらの職種も市場でのニーズが高い追い風の業界です。流れに乗ったキャリアアップをして自身のキャリアを形成していきましょう。

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