社内に散在する文書・議事録・ノウハウを「あるはずなのに見つからない」
そんな非効率をAIで解決できるのが、AIが搭載されたナレッジマネジメントツールです。
生成AIやベクトル検索の進化により、「登録だけして終わり」の旧来型ナレッジベースから、質問すれば最適解が返る“社内ChatGPT”へと進化を遂げました。
本記事では、AIが搭載されたナレッジマネジメントツールの導入を検討している方に向けて、おすすめのAIツールを10種類ご紹介し、料金と特徴をわかりやすく比較します。
導入メリット・チェックリスト・FAQもまとめたので、資料請求前の一次比較にお役立てください。
また、「どのサービスを選べばいいかわからない」という方は、AI活用研究所に相談するのもおすすめですので、興味のある方はぜひお問い合わせください。
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AIで強化されたナレッジマネジメントツール10選
企業が抱える「情報がどこにあるか分からない」「同じ質問が何度も飛び交う」といった課題は、ナレッジマネジメントツールの導入で大きく改善できます。
さらに近年は生成AIの進化により、コンテンツ作成や検索、品質管理を自動化できる“AI搭載ナレッジマネジメントツール”が急増しました。
本項では、ナレッジマネジメントを叶えるAIツールを10製品を厳選し、特徴と料金をまとめます。
自社の情報共有を一段階引き上げたい担当者は、まずは以下のツールから比較検討してみてください。
Notion AI

項目 | 内容 |
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プラン/料金 | 1,650円 / ユーザー(月額) |
初期費用 | 0円 |
運営会社 | Notion Labs, Inc. |
日本語対応 | あり |
公式ページ | https://www.notion.com/ja/product |
Notion AIは、ドキュメント要約・翻訳・自動タグ付けを1クリックで実行し、社内Wiki運用の手間を劇的に削減します。
2025年4月リリースの「Q&Aモード」は、自然文で質問すると関連ページを要約付きで返答し、検索時間を大幅短縮。
SlackやGoogle Drive連携も強化され、外部ファイルを跨いだ横断検索が可能になりました。
日本語の文脈理解精度も向上し、非エンジニア部門の導入が加速しています。
口コミ |
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「Notion AI によりアイデア整理、ドキュメント要約、ミーティング要約などが飛躍的に効率化され、これまで手作業で費やしていた時間が半分に削減されました。」|引用元:AWS Marketplace |
「Notion内のAI検索はデータベース全体にアクセスでき、人生全体を管理できるレベルで“ゲームチェンジャー”。」|引用元:Reddit |
ClickUp AI

項目 | 内容 |
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プラン/料金 | 1,120円 / ユーザー(月額) |
初期費用 | 0円 |
運営会社 | ClickUp Global Inc. |
日本語対応 | 部分対応 |
公式ページ | https://clickup.com/ |
ClickUp AIはタスク・ドキュメント・Wikiを一元管理し、AIが要約や仕様書ドラフトを自動生成します。
最新の「Autopilot Agents」は、定例レポートや議事録を時刻トリガーで生成・配信し、情報共有を自走化。
AIアドオンはユーザーあたり約1,120円で追加でき、既存ワークスペースにそのまま適用可能です。
JiraやGitHub連携も強化され、開発ドキュメントの自動更新までカバーします。
口コミ |
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「広範でカスタマイズ可能な機能が魅力。タスク、ドキュメント、会話を一つのプラットフォームで統合でき、業務効率が格段にアップ。」|引用元:G2 |
「G2 Winter 2024にて、18部門で1位を獲得しており、信頼性の高さと使い勝手の良さが特徴。」|引用元:CliclUp |
Confluence / Atlassian Intelligence

項目 | 内容 |
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プラン/料金 | 約2,560円 / ユーザー(月額) |
初期費用 | 0円 |
運営会社 | Atlassian Corp. Plc |
日本語対応 | 部分対応 |
公式ページ | https://www.atlassian.com/software/confluence |
Confluenceは開発チーム御用達のWikiですが、生成AI「Atlassian Intelligence」で設計書の要約・JQL検索連携を自動化。
AIがページ内容を理解し、類似ドキュメントをリンクカードで提案するため探し物に費やす時間を短縮します。
現在プレビュー段階ながら月額約2,560円のアドオン価格が示され、Standardプランにも追加可能。
Jira Softwareと併用すれば、要件→実装→ナレッジ蓄積の循環をシームレスに構築できます。
口コミ |
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「とても使いやすく導入も容易。Wikiスタイルで共同編集が自然に行え、セキュリティ制御や権限設定も充実。」|引用元:G2 |
「Jiraとの統合により進行管理が可視化され、複数ユーザー同時編集で共同作業がスムーズ。」|引用元:SoftwareAdvice |
Guru AI

項目 | 内容 |
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プラン/料金 | 2,880円 / ユーザー(月額) |
初期費用 | 0円 |
運営会社 | Guru Technologies, Inc. |
日本語対応 | 部分対応 |
公式ページ | https://www.getguru.com/ja |
GuruはSlackやTeams上で“答えをプッシュ配信”するカード形式のナレッジマネジメントツールで、AIが質問文を解析し最適な社内ナレッジを即提示します。
さらに、自動確認機能で期限切れ情報を検知し担当者へ更新依頼を送ります。
導入企業では、質問対応工数が平均34%削減された事例もあります。
All‑in‑OneプランにAI機能が含まれ、大規模導入でもコストを抑えられます。
口コミ |
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「日常的に使うナレッジベースとして非常に優秀。高度な検索とコミュニティレビューで必要情報へ即アクセス。」|引用元:G2 |
「直感的で内容ライブラリ構築が容易。チームやプロジェクトの知識蓄積に最適。」|引用元:Capterra |
Microsoft Viva

項目 | 内容 |
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プラン/料金 | 1,600円 / ユーザー(月額) |
初期費用 | 0円 |
運営会社 | Microsoft Corp. |
日本語対応 | あり |
公式ページ | https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-viva |
Microsoft 365環境に追加するだけで、SharePoint・Teams内のファイルをAIが自動クラスタリングし“トピックカード”を生成します。
2025年春からはCopilot連携が強化され、チャット上でカード呼び出し・編集が可能になりました。
既存のMicrosoft Graph権限を継承するため、情報漏えいのリスクを抑えて導入できます。
口コミ |
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「導入が容易かつモバイル対応で、チーム間のエンゲージメント向上に役立つと評価されています。」|引用元:Gartner |
「Viva Learning によって個別学習がパーソナライズされ、従業員のスキル向上支援に貢献できる。」|引用元:Microsoft |
Slab AI Assistant

項目 | 内容 |
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プラン/料金 | Startup:約680円 / ユーザー(月額) Business:約1280円 / ユーザー(月額) Enterprise:要問い合わせ |
初期費用 | 0円 |
運営会社 | Slab, Inc. |
日本語対応 | 部分対応 |
公式ページ | https://slab.com/ |
Slabは、シンプルUIとMarkdown編集で人気の社内Wikiです。
AI Assistantがページ要約・見出し生成・リンク提案を行い、ドキュメント作成時間を短縮します。
自然文検索のAI Searchも標準搭載し、質問→回答までをワンフロー化。
Startupプランの月額料金は、1,280円と導入しやすい価格です。
口コミ |
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「スムーズなUXと豊富なフォーマット対応により、内部ドキュメントの整理が快適。検索精度も高く時間短縮に役立つ。」|引用元:G2 |
「非常に有用で使いやすく、ドキュメント共有に理想的なプラットフォーム。」|引用元:SoftwareAdvice |
Bloomfire AI

項目 | 内容 |
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プラン/料金 | 約7,840円〜 / 月 |
初期費用 | 0円 |
運営会社 | Bloomfire, Inc. |
日本語対応 | なし |
公式ページ | https://bloomfire.com/ |
Bloomfireは、動画・PDF・音声まで全文検索するAIインデックスが強みで、サポート部門での採用が多いナレッジマネジメントツールです。
AI Insightsが閲覧傾向を可視化し、ナレッジギャップを発見します。
月額約7,840円から利用可能で、大規模チーム向けにボリュームディスカウントも用意されています。
口コミ |
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「AI対応の質問応答機能が高精度で、情報がすぐ見つかるので業務効率が大幅に改善。」|引用元:G2 |
「毎日の業務に不可欠な知識管理ツールとして非常に役立つ。その上、プロジェクト間の情報共有が簡単になった。」|引用元:TrustRadius |
Tettra AI

項目 | 内容 |
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プラン/料金 | 640円 / ユーザー(月額) |
初期費用 | 0円 |
運営会社 | Tettra, Inc. |
日本語対応 | 部分対応 |
公式ページ | https://tettra.com/ |
TettraはSlack連携特化のQ&A型Wikiで、AI Botが質問を解析し最適な記事を自動回答します。
解決できない場合は担当者をタグ付けし、解決後ページ化するワークフローを半自動化します。
Basicプランの月額料金は640円と低コストながら、GPT‑4ベース回答生成を追加費用なしで利用可能。
口コミ |
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「新メンバーのオンボーディングに最適で、ナレッジベース構築が容易。サポートも充実していて導入ストレスが少ない。」|引用元:G2 |
「FAQ機能が特に便利で、AIアシスタントによる回答精度も高く、知識共有がスムーズ。」|引用元:Product Hunt |
Document360

項目 | 内容 |
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プラン/料金 | 約31,840円 / 月 |
初期費用 | 0円 |
運営会社 | Kovai Ltd. |
日本語対応 | なし |
公式ページ | https://document360.com/ |
Document360は、外部向けヘルプセンター構築に特化し、AIが記事サマリー・タグ付け・リンク切れ検出を自動化します。
2025年版では「AI Review」でSEO最適度や読みやすさをスコアリングし、改善提案を提示します。
スタートアッププログラムなら半年無料、その後の半年間も50%OFFでコストを抑えて導入可能です。
口コミ |
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「Document360はFAQや製品ドキュメント、SOPなど多様なナレッジベースを簡単に構築でき、移行や組織管理も楽にできる。」|引用元:Super Monitoring 個人ブログ |
「統合型Markdownエディタとチーム管理機能により、記事作成~レビュー~公開まで一貫性ある運用が可能。導入は容易で使いやすく、カスタマーサポートの対応も優れている。」|引用元:SoftwareAdvice |
Zoho Learn

項目 | 内容 |
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プラン/料金 | 160〜480円 / ユーザー(月額) |
初期費用 | 0円 |
運営会社 | Zoho Corp. |
日本語対応 | 部分対応 |
公式ページ | https://www.zoho.com/learn/ |
Zoho Learnは、LearningとKnowledge Baseが統合されたプラットフォームで、AIアシスタント「Zia」が要約・質問回答・学習パス作成を支援します。
Expressプランの月額料金は160円と圧倒的な低価格でスモールチームに最適です。
Zoho DeskやCRMとネイティブ連携し、顧客向けと社内向けナレッジを一元管理できます。
口コミ |
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「Zoho Learnは直感的で社内学習や研修コンテンツ作成を簡単に行え、当初期待通りの効果が得られたため小〜中規模企業におすすめ。」|引用元:MyElearningWorld |
「ユーザーフレンドリーなインターフェースで、コース作成・管理がスムーズ。Zoho製品との統合も自然で、一貫した体験を提供してくれる点が特に好印象です。」|引用元:Capterra |
AIナレッジマネジメントツール導入で得られる5つのメリット
検索精度向上による情報探索時間の短縮
生成AIが文脈を理解して検索クエリを拡張し、類義語や関連語を含む“意味検索”を実行します。
その結果、従来のキーワード検索に比べ目的ドキュメントの到達時間が大幅に短縮されます。
営業現場では回答速度が顧客満足度に直結するため、この効果は特に大きいです。
自動タグ付け・分類で運用負荷を軽減
AIはページ内容や添付ファイルを解析し、カテゴリ・タグを自動生成します。
これにより更新者はコンテンツ作成に専念でき、分類ミスによる検索漏れも防げます。
運用コストが下がることで、ナレッジマネジメントの定着率が向上します。
社内Q&Aボットによる属人化リスクの解消
チャットボットが「誰か詳しい人いない?」という質問に自動回答し、担当者依存を軽減します。
回答が無い場合はナレッジ化を促すフローが働き、情報が組織に蓄積され続けます。
コンテンツ品質の自動チェック&アップデート提案
AIは文体のばらつきや情報の古さを検知し、修正案や更新リマインダーを自動で提案します。
情報鮮度を保つため、誤情報による業務トラブルを未然に防げます。
データ活用分析でナレッジギャップを可視化
多く閲覧されるページや検索されてもヒットしないキーワードをAIがレポートし、追加学習すべき領域を明確化します。
これにより、教育計画やFAQ整備の優先度付けが定量的に行えます。
ナレッジマネジメントツールAI版を選ぶチェックリスト
日本語処理精度と多言語対応
日本語の句読点・敬語を正確に扱えるか、英語コンテンツとの混在環境でも高精度検索ができるかを検証しましょう。
無料プラン・トライアルの有無
導入ハードルを下げるため、まずは無料枠や14日トライアルでPoCを行い、検索精度やUIの使い勝手を確認します。
既存SaaSとの連携・APIの柔軟性
Google Drive・Slack・Teams・CRMなど、既存ツールと双方向同期できるかが定着の鍵です。
REST APIやZapier連携があると拡張も容易です。
アクセス権限管理とセキュリティ基準
部署・役職別の閲覧権限や、ISO 27001 / SOC2取得の有無を確認し、機密情報の漏えいリスクを最小化しましょう。
導入コストとスケール時の料金体系
ユーザー数追加やストレージ増に伴う課金モデルを把握し、3年先の総コストを試算することが重要です。
AIナレッジマネジメントに関するよくある質問
無料プランだけで本格運用できる?
小規模チームであれば無料プランでも運用可能ですが、履歴管理や権限設定が制限されるケースが多いです。
本格運用前に有料プランの必須機能を洗い出しておきましょう。
AI自動生成コンテンツの品質は担保できる?
各ツールには校正支援やレビュー依頼フローが用意されており、人間の最終確認を前提に品質を担保できます。
ガバナンス機能が充実したツールを選ぶと安心です。
オンプレミス環境でも導入可能?
Microsoft VivaやGuru Enterpriseなど、一部ツールはオンプレ・VPC対応オプションを提供しています。
機密度の高い業界はオンプレ対応可否を優先的に確認しましょう。
導入後どのくらいで効果を実感できる?
検索時間短縮は導入直後から体感できますが、属人化解消やナレッジ充足度向上は3〜6か月で指標に反映されるケースが多いです。
まずはKPIを設定し、四半期ごとに効果測定を行いましょう。