SEOとLP施策導入で問い合わせ数5倍、成長スピードを加速

株式会社デュアルタップコミュニティは、分譲マンションの管理運営業務を中心に、不動産関連事業を幅広く展開している企業である。今回は、同社がSEOやLP制作、営業資料改善を包括的にサポートする「クラプロ」を導入し、集客力強化に取り組んだ背景や成果について、代表取締役の池田秀人氏に話を伺った。

マンション管理事業を基盤に着実な成長を遂げるデュアルタップコミュニティ

株式会社デュアルタップコミュニティは、2017年10月に設立されたマンション管理会社である。分譲マンションの管理業務における、会計業務や理事会・総会の運営支援、管理員の派遣、エレベーター点検や定期清掃など、建物の維持管理に関する多岐にわたる業務を担っている。同社は、不動産総合デベロッパーであるデュアルタップグループの一員として、自社グループが開発した「ジーベックマンションシリーズ」の管理を中心に事業を展開しつつ、他社物件の管理受託にも力を入れている。

池田氏は、新卒から大手独立系のマンション管理会社で十数年にわたり経験を積んできた。その後、デュアルタップグループに参画した。

「デュアルタップには前職の知人がおり、『自分たちで建てたマンションを最後まで管理する子会社を設立したい』という意向を聞いて、私の目指すマンション管理ができるのではないかと思い入社を決めました。そして入社のタイミングで、デュアルタップコミュニティを設立しました。2017年の設立から約半年後、ようやく1棟目の管理がスタートしたのです」（池田氏）

SEO対策・LP制作・営業資料改善を一括で支援する「クラプロ」との出会い

設立から数年、デュアルタップコミュニティは口コミや紹介を中心に管理物件を増やしてきたが、そのスピードは目標に比べて緩やかであった。市場においては大手デベロッパー系の管理会社が強い存在感を放ち、小規模企業が自力で認知度を高めるのは難しい。そうした状況を打破するため、同社は2023年に「クラプロ」を導入した。

「当社の名前は検索しても出てこない。ネット上で候補に挙がらない以上、問い合わせが来ることはほぼありません。そこで外部の力を借りて認知度を上げる必要があると考えました」（池田氏）

導入の決め手となったのは、SEO対策やLP制作、営業資料の改善といった複数の施策を一括して依頼できる点だった。人材を一人採用しても専門分野が限られるため、幅広い対応ができるサービスに魅力を感じたという。初期段階ではSEOコラムの継続的な更新に取り組み、同時に広告用LPの制作、営業チームが活用するプレゼン資料のブラッシュアップを依頼しました。社内に知見が乏しい領域については、クラプロの担当者から丁寧な説明を受けながら進めていった。

「広報やブランディングの知識がゼロからのスタートでしたが、都度質問に答えていただきながら少しずつ理解が深まりました。特に提案の幅が広がり、選択肢が増えたことが大きな収穫です」（池田氏）

外部サービスへの委託は同社として初の試みであったが、クラプロの柔軟な支援により、広告・広報施策を段階的に拡充することが可能となった。SEO、LP、広告運用、営業資料といった複数の施策が有機的に組み合わさることで、潜在顧客への接点が着実に広がっていったのである。

問い合わせ数と管理棟数が大幅増加、次なる成長ステージへ

クラプロ導入の成果は、数字の上でも明確に現れた。クラプロ導入前は1年間で1～2棟程度の増加にとどまっていたが、導入初年度で6棟・約100戸増加、翌年度には一気に33棟・約430戸の増加を実現した。SEO対策による検索流入や、広告を通じた新規問い合わせが増えたことが、受注拡大を後押しした。

「問い合わせゼロからのスタートでしたが、ネットを通じて当社を知っていただき、実際に問い合わせをいただけるようになりました。広告やSEOだけの成果ではありませんが、認知度向上と案件獲得に確実につながったと実感しています」（池田氏）

直近の決算ではクラプロ導入前に比べ、売上は約1.3倍増を計上し、着実な成長軌道に乗りつつある。同社にとっては、さらなる反響数の拡大と営業体制の強化が今後の成長を左右する鍵となる。特に人材採用の難しさは大きな課題だ。

「今後もクラプロをはじめとする外部パートナーとの協力を深めながら、認知度と受注件数を着実に積み上げたいです」（池田氏）

最後に、同じように自社PRや集客に悩む企業へのメッセージを伺った。

「私たちのように小規模で広報や集客のノウハウがない会社こそ、まずは外部のプロに相談すべきです。知らないからやらないのではなく、まずは話を聞くことから始めるのが大事だと思います」（池田氏）