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在宅ワーカーの支援で「直感での経営」から脱却。業務標準化で生産性が向上

豊田汽缶株式会社

代表取締役社長 勝田 剛教 様

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Crowd Members

- 課題

業務が属人化しており、マニュアル不在のまま経営が進んでいた

- 解決策

体制整備のために、ママワークスサイトを通じて専門スキルを持つ人材を登用

- 成果

社員の業務効率アップとWebからの集客アップが実現。営業部門への展開も検討

1968年創立の豊田汽缶株式会社は、ボイラーをはじめとする動力設備・空調設備の整備メンテナンスの他、工場・施設全般における「省エネ・IoT」に関する課題解決提案を行うなど、幅広く事業を展開している。2022年から在宅ワーカーの募集を開始し、現在は3人が活躍中。今回は、代表取締役社長の勝田剛教氏に、在宅ワーカー導入のきっかけや成果について話を聞いた。

社内体制や業務の整備を支援する人材として、在宅ワーカーを導入

まずは勝田氏から、豊田汽缶株式会社の事業内容を教えてもらう。

「創業以来50年間、地元の大手自動車製造工場を中心とする企業に対し、工場の設備工事やメンテナンスを請け負うなど、技術力を強みに事業を展開し、年間1000件を超える豊富な工事メンテナンス実績を有しています。他にも、省エネ・IoT・脱炭素といった最新技術を自社で導入するなど高い技術力や知見を持ち、総合的かつ複合的にご要望に応えた提案を行えることを強みとしています」(勝田氏)

在宅ワーカーの導入に至ったきっかけは、社内の体制整備に悩んでいたときにかかってきた1本の電話だった。

「私が社長に就任した頃の弊社は、全社的に『直感での経営』が行われているという状況にありました。さまざまな業務が属人的な勘や経験をもとに行われているため、ルールやマニュアルがほとんど無く、社内の体制を整えることが全社的な課題でした。
ただ、通常業務をしながらそうした体制整備に注力するのは時間的にもコスト的にも難しくどうしたらよいだろうか、という葛藤がありました。そんなときにママワークスさんから電話営業があり、導入を決断しました。
費用捻出の面で社内検討を要したので導入までには少し時間がかかりましたが、無事導入となった際には『これで経営に専念できそうだ』と安心できました。もうすぐ1年の更新時期を迎えるところです」(勝田氏)

在宅ワーカーの募集から導入にあたっては、どのように対応したのだろうか。

「最初は、自分たちに合う人たちが来てくれるのだろうかと不安がありました。想像していた以上にスキルが高く優秀な方々からの応募があり、選考にはとても悩みましたが、最終的に面接で自分たちとの相性を見て決めました。組織になじんでもらえそうか、社内の人間とうまくコミュニケーションをとれそうかといった点を特に重視しました」(勝田氏)

Web系在宅ワーカーの支援を受け、自社サイトからの集客を強化

どのような業務を在宅ワーカーに依頼しているのかを聞くと、3人それぞれの業務について詳しく教えてくれた。

「現在働いてもらっている在宅ワーカーは3人で、職種としては経理事務・Webディレクター・Webデザイナーが1人ずつになります。
経理のワーカーには主にマニュアル作りを担当してもらい、作業の手順から業務フローに至るまで、Excelを活用して事務系業務を中心に社内のさまざまな業務の整備を行ってもらっています。
Webディレクターの方には、自社ホームページのSEO対策を担当してもらい、併せて見やすさ・わかりやすさの面から自社ホームページの改善案などのフィードバックももらっています。
Webデザイナーの方には、自社ホームページのコンテンツ『スタッフ日記』の構成やデザイン、写真の掲載を行ってもらっているほか、企業ロゴのリニューアルにも対応してもらいました」(勝田氏)

在宅ワーカーとはビジネスチャットでやり取りをしているという。

「やり取りにはチャットワークを使っています。経理のワーカーは私と直接やり取りを行っており、Webディレクターは担当社員が窓口になっています」(勝田氏)

困ったことや大変だったことなどについて聞くと、在宅ワーカーと社員との稼働時間のズレについての悩みを教えてくれた。

「在宅ワーカーの方は社員とは異なりそれぞれ稼働時間が異なるため、ときには弊社の営業時間外に連絡をもらうこともあります。そうした時間外の対応をどこまで社員にやってもらうか、労働時間に対する規制が厳しくなっている世の中ですので少々悩んでいるところではあります。今後、何か良い方策を立てられればと考えています。
過去に、海外在住の在宅ワーカーの方が音信不通になってしまったことがありました。ご縁のあった方とは長く一緒に仕事ができればと思いますので、少々残念だったなと感じました」(勝田氏)

事務系業務の体制構築ができた今、営業へも展開していきたい

ママワークスサイトの導入効果や良かったことは、社員の業務効率化とWebからの集客向上だという。

「社員の業務効率が上がり、できることの幅が広がったというのが1番大きな成果かと思います。在宅ワーカーが、まさに『かゆいところに手が届く』ような働きをしてくれたので、大変感謝しています。
経理事務のワーカーにマニュアルを作ってもらったことで、今まで感覚でやっていた部分や業務フローの無駄などを改めて発見できたことも、収穫の一つです。WebについてもSEO対策をしてもらったおかげで、弊社が力を入れている省エネに関する問い合わせが少しずつ増えてきています。愛知県内をはじめ県外からも反響があり、社内の対応が追い付かないくらいで、うれしい悲鳴という状況です。
おかげさまで事務系の分野はだいぶ体制が整ってきましたので、今後はこうした動きを営業にも展開したいと思っており、次は営業設計ができるような方を募集したいと考えています」(勝田氏)

最後に、在宅ワーカー導入を検討している企業へのメッセージをお願いした。

「最初に導入する際は、社員を雇用するときのようにかなり慎重になるかと思いますが、アイドマ・ホールディングスさん自身が在宅ワーカーを活用した業務体制を構築しているのでノウハウが豊富であるのと、担当の支援スタッフにもさまざまなサポートをしてもらっていますので、ぜひ一歩を踏み出してもらえたらと思います。
何か新しいことを始めようと考えても、社内の人間だけでは人間関係や役職の縛りなどがあってなかなか進められないという場合もあるかもしれません。外部のサポート人材を入れていくことで社員と共働し相乗効果が生まれると思うので、在宅ワーカーをぜひうまく活用してもらえたらと思います」(勝田氏)

豊田汽缶株式会社

事業内容

ボイラー整備 メンテナンス工事 環境装置プラント据付 メンテナンス工事 省エネ機器の販売・取付/空調設備

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