在宅ワーカーと共に企業ブランディングを推進。お客様とのより良い信頼関係を構築

北海道帯広の南に位置し、海と山に挟まれた自然豊かな浦河町を拠点に、1987年2月に設立された有限会社神馬建設。お客様の人生に寄り添い、理想のライフスタイルにあった住宅提供パートナーとして、地元に根差した住宅の建設を行っている。従業員は11人で、在宅ワーカーは4人が契約中。今回は、代表取締役の神馬充匡氏に在宅ワーカー導入のきっかけや成果について話を聞いた。

コロナ禍でのオンライン化の推進を契機に在宅ワーカー導入という新しい道へ

まずは神馬氏から、有限会社神馬建設の事業内容を教えてもらう。

「個人住宅をメインとした建設業です。創業以来、お客様が日々の暮らしのなかで『早く家に帰りたい』、人生に訪れる節目において『神馬建設で建ててよかった』と、心の底から満足を感じ続ける理想の『終の棲家』を追求し、提供してきました。僕が代表になってから家（house=建物）ではなくイエ（home=帰る場所）と定義しています。

僕もこれまでは現場に出ていましたが、お客様のところに行き一人ひとりに寄り添い、困りごとを聞くことが今の一番の仕事です。そして、企業をより良い方向に導くための経営戦略の検討や情報発信などにも力を入れています」（神馬氏）

在宅ワーカーの導入に至ったきっかけは何だったのだろうか。

「コロナ禍でオンラインウェビナーが増え、興味があるものにいろいろと参加していたときに、ママワークスさんのウェビナーに参加したのがきっかけです。常々、僕の業務負荷を軽減して、より優先度の高い仕事に注力したいと考えており、支援スタッフへ現状の課題を共有したところ実現案の提案をもらい、導入してみたいと感じました。2023年1月に契約して、在宅ワーカーの募集も1月から始めました」（神馬氏）

在宅ワーカーの募集から導入にあたっては、神馬氏1人で対応したという。

「僕が引き受けている社内業務を在宅ワーカーへお願いしたいと思っていたので、採用活動はすべて1人で対応しました。当初は僕の秘書としての募集をかけたのですが、決まった方がこれまで広報や人事、経営戦略といった豊富な実務経験をお持ちで、ホームページの課題や改善点なども挙げてくれました。

弊社をより良くしようという想いを持って積極的に提案をしてくれたおかげでいろいろ取り組むべきことが見えてきて、切り出せる作業を細分化し、在宅ワーカーの役割分担を決めていきました。秘書というより、一人経営企画室のような優秀な方と契約できてとても助かっています」（神馬氏）

リアルでしかできないこと、オンラインでもできることを切り分けて組織をより良い方向へ

どのような業務を在宅ワーカーに依頼しているのかを聞くと、現在活躍中の4人についてそれぞれの業務を教えてくれた。

「ブランディング推進1人、広報&資料作成1人、動画制作1人、図面制作1人の4人の在宅ワーカーにそれぞれの仕事を依頼しています。ブランディング推進の方には、ホームページの改善に向けての検討や制作会社への発注などをしてもらいながら、さらにはその方の経験と知見を活かして、人事評価の仕方や賃金との連動部分の見直しもしてもらっています。

広報担当の方には、家づくりにおける弊社の想いや大切にしていることを社外に発信していくための広報資料の作成や新入社員向け・現場で働く職人向けの心構えをまとめた冊子などを作成してもらっています。動画制作担当の方には、SNSやホームページで広報資料を発信するための動画制作を依頼中です。図面作成担当の方には、現場の作業効率を上げるために、CADで図面作成をしてもらっています。
4人とも僕の直下で働いてもらっているので、僕から直接指示を出しています。一緒に課題を出し合い、重要度が高いものから取り組んでいってもらっています」（神馬氏）

困ったことや大変だったことについて聞くと、導入時に感じた難しさを教えてくれた。

「大きな苦労はまだないですが、自分ではなくてもできる業務をどう手放すかが導入における課題であり、リアルでしかできないこと、オンラインでもできることをどう切り分けるか、そこが難しいと感じました。支援スタッフと一緒に検討を進めながら、こういう事例もありますよ、こういう業務ならワーカーに頼めますよ、と提案をもらい、少しずつ形にしていくことができました」（神馬氏）

リモートでなければ知り合えなかった人材との出会いに感謝

ママワークスサイトの導入効果や良かったことについて聞くと、「やりたかったことを実現できそうなこと」「時間ができたおかげで重要課題に取り組めること」「豊富な人材から選択できたこと」を挙げる。

「家づくりにおける弊社の想いや大切にしていることを、よりわかりやすい資料や動画にすることで、家を建てたいという方、この企業で働きたいと思う方など、社外の方がそれを見たうえで来てくれるようになります。それが実現すれば、説明時間の短縮になり、より納得感をもって共に同じ方向を向いて進めるようになるでしょう。やりたいと思っていたことを在宅ワーカーの力を借りて具現化できそうです。

これまですべて1人でやっていたことを手放すことができ、企業をより良くするためにはどうするかという重要課題に注力できるようになるという効果も感じています。在宅ワーカーのおかげで、目指す方向に向けて一気に動き出すことができました。このような優秀な人材を多数の応募のなかから選ぶことができる、それはリアルな採用では難しかったことなので、とても助かっています」（神馬氏）

最後に神馬氏から、在宅ワーカー導入を検討している企業に向けてのメッセージをもらった。

「迷っているなら在宅ワーカーの活用をぜひ始めてみたほうが良いと思います。素晴らしい能力を持った人達が登録されているので、そういう方々と知り合えることは企業にとってチャンスですよね。仕事を切り出して手放していくために人への仕事の振り方なども学べるし、より重要度の高い仕事に注力できるし、組織がより良くなっていくでしょう」（神馬氏）