労働集約型のアナログ業務から脱却。「ママワークス」と「マネジメント代行ユニット」の活用で人件費を5分の1に削減し、利益倍増を実現
フィンテリックス総合会計事務所
代表税理士 岡 明弘 様ご利用のサービス
マネジメント代行ユニットCrowd Members
- 課題
代表1名に業務が集中し、新規のお客様の対応や組織拡大が困難な状況だった
- 解決策
「ママワークス」で人材を集め、「マネジメント代行ユニット」で業務の仕組みを構築した
- 成果
分業化により人件費を大幅に削減し、利益の倍増と営業活動の強化を実現した
東京都渋谷区に拠点を置くフィンテリックス総合会計事務所。2015年の設立以来、税務顧問はもちろん、スタートアップ企業を中心に創業融資支援、飲食業支援など幅広いサービスを展開している。同事務所では現在、在宅ワーカーを中心に16名のスタッフが稼働しており、属人的な業務が多いとされる会計業界において、一般的な会計事務所とは異なる分業体制を確立している。今回は、代表税理士の岡明弘氏に、業務過多を背景に「ママワークス」および「マネジメント代行ユニット」を導入した経緯と、その後の成果や今後の展望について話を伺った。
代表1名に集中する業務と、業界特有のアナログな体質による成長の限界

フィンテリックス総合会計事務所の代表を務める岡氏は、異色の経歴の持ち主である。地元香川県の地方銀行で融資担当としてキャリアをスタートさせたが、融資の現場で企業が銀行に対して経営の赤字などの実態を隠さざるを得ない関係性に違和感を覚えたという。
「対等な関係というより、貸す側と借りる側の構図がありました。しかし税理士は企業のすべてを把握できます。裏も表も知り尽くした上でサポートできる存在になりたいと考え、税理士を目指しました」(岡氏)
数々の会計事務所で実務経験を積んだのち、2015年に独立。「Finance(金融)」「Intelligence(知恵・情報)」「Tax(税務)」を組み合わせた「フィンテリックス」という社名には、銀行員時代の知見を活かした資金調達や創業融資に強い事務所であるという自負が込められている。
しかし、事業が軌道に乗るにつれて、岡氏は大きな組織の壁に直面することになる。当時の体制は正社員1名と岡氏の2名のみ。職人気質である岡氏は他者に業務を任せることが苦手で、実務から営業、人材手配に至るまですべての業務を自身で抱え込んでいた。
「お客様からお預かりした資料の入力が終わると、すべて私のところに検算に回ってくるフローでした。当時の上長は私1名しかおらず、処理が全く追いつかない状況が続いていました」(岡氏)
さらに、会計業界特有の保守的でアナログな体質も課題に拍車をかけていた。紙の資料を処理するためには、出社スタッフに手渡しで業務を依頼するのが業界の常識であり、近隣での人材確保にも苦戦していた。
「本来であれば、最大の強みである『創業融資サポート』や新規案件に時間を割きたいと考えていましたが、日々の記帳代行業務に忙殺され、ご紹介があってもお断りせざるを得ない八方塞がりの状態でした」(岡氏)
「ママワークス」と「マネジメント代行ユニット」の活用で、常識を覆す在宅分業体制を構築

業務過多に苦しんでいた絶好のタイミングで、アイドマ・ホールディングスから連絡を受けたことが、同事務所の転機となる。「マネジメント代行ユニット」を通じた業務フローの抜本的な見直しと、「ママワークス」を活用した在宅ワーカーによるチーム構築の提案だった。
「最初は『この保守的でアナログな業界で、紙の資料を在宅ワーカーにどうやって渡すのか』と半信半疑でした。しかし、私が抱える悩みや将来やりたいことをすべて伝えると、『在宅ワーカーに業務を振る仕組みは必ず作れる』と明確な回答をもらえたのです。最後はアイドマの担当者の方から、開業時からずっと事務所を支えてもらっている妻にも丁寧に説明してもらい、不安が解消されたことで導入を決意しました」(岡氏)
さっそく「ママワークス」で募集を開始したところ、多くの応募があった。アイドマ・ホールディングスの担当者による手厚いアドバイスのもとで募集記事を作成した結果、夏前の約2ヵ月間で50名ほどの応募が殺到。その中から、会計事務所での経験を持つ優秀な人材を中心に一気に9名との契約が決定したという。
体制構築においては、「マネジメント代行ユニット」の伴走支援が大きな役割を果たした。最大の懸念であった「紙の資料の取り扱い」については、業務を完全に切り分けることで解決した。出社スタッフやスポット業務のスタッフが届いた資料をスキャンし、窓口担当者がチャットツールで在宅ワーカーに入力指示を出すというフローを確立したのだ。
「出社している担当者がチャットで指示を出し、在宅ワーカーが入力作業に専念する見事な分業体制ができあがりました。アイドマさんが提供してくれたスプレッドシートの管理表を活用し、毎週窓口のスタッフと打ち合わせを行うことで、業務の進捗も完全に把握できるようになりました。現在では総勢16名のスタッフを抱えていますが、そのうち12名が『ママワークス』などを経由して集まった在宅ワーカーです。他の会計事務所と比べて多い人数体制ですが、驚くほどスムーズに機能しています」(岡氏)
人件費を5分の1に削減し利益は倍増。創業融資の強みを活かし全国展開へ

在宅ワーカーを中心とした分業体制が確立したことで、フィンテリックス総合会計事務所の業績と生産性は劇的な向上を遂げた。最も顕著な成果は、定量的な利益率の大幅な改善である。
「昨年の当事務所の決算では、人件費が圧倒的に下がり、利益は以前の倍近くになりました。正社員中心で回していた頃は社会保険料や通勤手当も含めて1,000万円近くかかっていた費用が、案件単価による業務委託に切り替えたことで200万円ほどにまで削減できたのです。これには本当に驚きました」(岡氏)
また、業務の属人化から解放されたことで、岡氏は自身の得意領域である「創業融資サポート」にフルコミットできるようになった。事前準備から面接の同席まで徹底的にサポートし、お客様の希望額を上回る融資を引き出すこともあるという。お客様からの絶大な信頼は新たな紹介を生み、手がいっぱいでお断りしていた新規案件も、現在では同時に複数件を余裕を持って進行できている。
組織の基盤が整った今、次に見据えるのは「『ママワークス』を通じた多様な人材の活用」と「全業務のオンライン化による全国展開」だ。
「全国には、50代・60代でも高いスキルと働く意欲を持つ方が数多くいます。また、遠方で出社できない方や、育児、介護などの事情で働きたくても働けない方もいます。そうした方々を『ママワークス』で募集し、力を発揮していただきたいのです。当社では分業化を進めており、若手には入力業務を、ベテラン層には経験を活かしたチェック業務を任せるなど、適材適所の体制を作っていきます」(岡氏)
さらに、これまで出社型の税理士事務所が担ってきた業務の「完全オンライン化」も目標に掲げている。
「すべての税理士業務をオンラインで実現できる事務所にするため、アイドマさんには引き続き体制構築の支援やノウハウをご教示いただきたいです。現在は創業時からお付き合いのある大阪府や滋賀県のお客様のもとへ年に数回出張していますが、オンライン化が叶えば距離の壁はなくなります。全国で税理士を探して困っているお客様を、広く支援していきたいです」(岡氏)
アナログな業界の常識を打ち破り、次世代型の組織を作り上げた岡氏。同事務所のさらなる飛躍に向けた挑戦は、これからも続いていく。
フィンテリックス総合会計事務所
事業内容
税務顧問 、スタートアップ支援 、創業融資支援、飲食業支援、セカンドオピニオン
